2012年11月05日

佐藤博さん

先月26日、キーボーディストの佐藤博さんが急逝されました。
プレイヤーとしてはもちろんのこと、作曲家、プロデューサー、アレンジャーとしても今なお活躍され、あの山下達郎氏も「日本を代表するキーボーディストの一人」と敬愛しておられる方。ほんとうに突然、65歳でした。

個人的な目線で見たならば、天才肌のミュージシャンでありながら
全く気取りなく、いつも優しく、少し京都なまりの標準語で
当時(13年前)まだまだ何にも分かっていなかった私にとてもよくしてくださった大先輩。
スムースエースのデビューもまだ決まらないような時に
どこからか私の声を聞きつけ確か加茂啓太郎さん経由で
「ライヴでコーラスをやって欲しい」と連絡をくれたのが最初でした。
それから何度もライヴにコーラス&ボーカルで参加させてもらい
尊敬するコーラスの大先輩、佐々木久美さんと出会いをくださったのも佐藤さん。
デビュー後はスムースエースとしてもゲストに呼んでいただき
佐藤博バンドで「GONE」「逢いたいね」を歌わせてもらうという幸運もありました。

もう何年もご無沙汰していましたが、ほんの数ヶ月前、
たまたまyou tubeで当時の佐藤さんライヴの映像にたどりつき
改めてあの時ものすごい経験をさせてくださってたことを痛感し
そしてあんなヘタクソな私になんで声かけてくれたんだろうかと
もう感謝の気持ちが溢れ出て、今のスムースを見てくれたら
ハーモニーも大好きだった佐藤さんがきっと喜んでくださるのではないかと
ほんとにそんな話をスムースエースのリハーサルで皆でしていたタイミングでした。
次回のライブには思い切ってご案内を送ろう、と。

間に合わないってことがあるんだなあと。
訃報を聞いて固まり、しばらくすると涙があふれ、気持ちの整理がつかず。。
ひと時でも音楽で繋がった方を亡くすというほぼ初めての経験で
私もそういう歳に差し掛かってきているということなんでしょうね。
一緒に音楽できる仲間がいて、その場があるということ
作りたいという衝動や歌いたいメロディーがあること、改めてひとつひとつ大事にしなくては。


佐藤さんと二人でコーラス練習の日、
ご自宅の近くにハッピー&ラッキーのお散歩に行くというので
リハーサルの前についていったことがありました。
結構歩いた後、小高い丘のようなところに登り愛犬と我々腰をおろし
家々や広い歩道を見下ろしながら風にふかれぼーっとする中、
さりげなく当時かかえていたデビューがなかなか決まらないもやもやを
聞き出し相談にのってくれました。
デビューして数年経った頃には「重住、本当にやりたい音楽をやっているか?」と迷いの核心をつく言葉をくれたり
スムースエースが2人になった時も近所のアメリカンダイナーでごちそうしてくれながら
話をきいてくれました。いつも飄々と。気取らず、優しく。
私は佐藤さんの音楽はもちろん、
人そのものがとっても好きでした。

心から感謝し、心からご冥福をお祈りします。

        スムースエース 重住ひろこ

posted by sige at 13:15| Comment(0) | 日記
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